なぜニキビになるの?
ニキビは毛穴にあぶら(皮脂)や汚れが詰まることから始まります。
これを放っておくとニキビ菌が増え、白血球が毛包を攻撃して炎症を起こし、赤いニキビになってしまいます。
ニキビの出来るしくみとニキビのタイプを理解することは、治療する上で必要かつ重要です。
なぜ若い人にニキビが多いの?
思春期になると、性ホルモンの分泌が増えることにより、毛穴でのあぶら(皮脂)の分泌が盛んになるためです。しかし、日常生活の乱れなどでもニキビが起こりやすくなりますので、最近は成人でもニキビになる人が増えています。
特にニキビのできやすい場所は、顔・くび・前胸部・背中です。
ニキビには、白ニキビ・黒ニキビがあり、これらは毛穴にあぶら(皮脂)や汚れが詰まっている段階なので、毛穴を開け、ニキビ菌の増殖を防ぐことがお手入れのポイントです。
スキンケアでもっとも重要なのは洗顔です
石鹸
刺激の弱いマイルドな石鹸を使いましょう。クレンジングクリームで化粧を落とす場合はさらに石鹸を使って洗顔する必要があります。
お湯
冷たい水や熱いお湯は皮膚に刺激を与えるので、ぬるま湯で洗いましょう。
洗顔後
油脂性のクリームを避け、化粧水を使いましょう。
洗顔回数
は少なくても朝・夕の2回は必要です。帰宅したら化粧を落として洗顔する習慣をつけましょう。
ニキビを悪くするものにはどんなものがあるの?
食べ物
甘いもの、油っこいものなど高カロリーのものはニキビを悪くさせます。
便秘
胃腸の調子が悪いと、顔に吹き出物が出やすくなります。
刺激
髪の毛や、ハイネックのセーター、化粧品、または爪などによる刺激は炎症をしばしば悪化させます。
月経
女性では月経の前にニキビが出やすくなります。
睡眠不足・ストレス
これらはからだのリズムを乱し、肌に悪影響を与えます。
ニキビを早く治すためのポイントは?
■甘いもの、油っこいものを控えましょう。
■食べ過ぎや便秘に注意し胃腸を整えましょう。
■ニキビをつぶしたり、マッサージしないようにしましょう。
■髪が顔に触れないようなヘアスタイルにしましょう。
■夜更かしせず、規則正しい生活を心がけましょう。
■毛穴をふさぐような化粧品の使用はやめましょう。
■石鹸を使って洗顔し、毛穴をあけてあぶらを落としましょう。
■ストレスを避けリラックスした生活を心がけましょう。
赤いニキビとはニキビ菌が増殖し、毛包に炎症が起こっている状態です。 この段階では、医師の指示通りに治療することが大切です。
適切な手入れをしないとニキビが治ってもニキビ跡が残ってしまうことがあります。
軽い時
主に抗菌薬や抗炎症薬の「塗り薬」を使います。
炎症が進んでいる時
主に抗菌薬の「飲み薬」を使います。
抗菌薬(抗生物質)ミノマイシン
ミノマイシンは、ニキビに対しては、ニキビ菌を抑えることにより、効果をあらわします。
ミノマイシンの飲み方
必ず指示された通りに飲んでください。
水無しで飲むのはやめましょう。牛乳で飲むと悪くなります。
ミノマイシンを飲んでいる時に注意すること
めまいなどが起こることがあるので、服薬後に車の運転など危険を伴う作業は控えましょう。
人によっては、望ましくない作用(副作用)が出ることがあります。
胃腸障害、めまい、ふらつき、その他のような症状を感じたら、医師または薬剤師にご相談下さい。